富谷(読み)トミヤ

デジタル大辞泉 「富谷」の意味・読み・例文・類語

とみや【富谷】

宮城県中部、仙台市の北隣にある市。なだらかな丘陵が広がるが、南部中心に昭和46年(1971)ごろから仙台市ベッドタウン化が進み人口急増ブルーベリー栽培が盛ん。平成28年(2016)10月富谷町単独で市制施行。人口5.3万(2016)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「富谷」の意味・わかりやすい解説

富谷(市)
とみや

宮城県中部に位置する市。仙台市の北に接する。2016年(平成28)黒川郡富谷町が市制施行。南部は七北田(ななきた)丘陵で、北部の吉田川の支流域に水田が分布する。国道4号が通じ、東北自動車道(南北)と仙台北部道路(東西)が富谷ジャンクションで交わる。近世初期、奥州街道が通じ宿場町が設置された。仙台都市圏に含まれ、JR東北本線・新幹線仙台駅からバスがあり、多くのニュータウンなどの宅地開発が進み、ゴルフ場などの行楽施設がある。二ノ関の門前城遺跡出土の銅製経筒(きょうづつ)は永和(えいわ)2年(1376)の銘があり県指定有形文化財。富谷の田植踊は県の無形民俗文化財。面積49.18平方キロメートル、人口5万1651(2020)。

[後藤雄二]

『『富谷町誌』(1965・富谷町)』『『富谷町誌』新訂(1993・富谷町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「富谷」の意味・わかりやすい解説

富谷[町] (とみや)

宮城県中央部,黒川郡の町。人口4万7042(2010)。吉田川中流南岸の丘陵を占める。中心集落の富谷は江戸時代には奥州街道の宿場町で,銘茶産地としても知られた。丘陵を刻む小河川の谷底に水田があり,米作中心の農業が行われてきたが,1970年代以降仙台市のベッドタウンとして住宅団地の開発が進められ,人口が急増した。90-95年の人口増加率は23%で県下2位である。国道4号線に沿って丘陵地にゴルフ場などがつくられている。
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百科事典マイペディア 「富谷」の意味・わかりやすい解説

富谷[町]【とみや】

宮城県中部,黒川郡の町。仙台市の北に隣接する。中心の富谷は奥州街道の旧宿場町。大部分が丘陵地で,農業は米作を主体とする。近年は,仙台市の近郊住宅都市化が進む。東日本大震災で,町内において被害が発生。49.18km2。4万7042人(2010)。

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