基準薬局制度(読み)きじゅんやっきょくせいど

百科事典マイペディア 「基準薬局制度」の意味・わかりやすい解説

基準薬局制度【きじゅんやっきょくせいど】

完全に統制された医療体制を除けば,複数の医師からの重複投薬を避けることはむずかしく,これに加えて薬局・薬店でも医薬品は購入できるため,現在,それらの相乗作用による薬害の発生については放任状態にあるといってよい。今後,在宅療養の比重が大きくなるのに伴って,地域にあって気楽に相談し,服薬指導なども受けられるような体制の構築が必要になっている。このような状況下で,地域の薬局の存在が問い直され,地域の在宅療養患者・家族へ,適切な服薬指導などの可能な薬局に対し,日本薬剤師会が自主的に1990年度より〈指定薬局〉の認定を与えて,実の挙がることを期待した制度が基準薬局制度である。認定を受けた薬局は,赤い円の中に白十字の標識看板を表示することになっている。

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