堀江興成(読み)ほりえ・おきなり

朝日日本歴史人物事典 「堀江興成」の解説

堀江興成

生年生没年不詳
江戸中期の装剣金工家。通称を弥十郎といい,江戸神田西紺屋町や八丁堀に居を構えていた。号銘に一枝軒,晴雲堂などがある。はじめ浜野政随門下で学んでいたが,明和6(1769)年に政随が没したため,大森英秀のもとに移った。その後師名の一字を許可されて英俊名乗り,さらに独立後に興成を称したとみられる。また,尾崎直政にも学んだことが知られている。彫技にすぐれ,気品のある作風を示す作品が多く,門弟も多い。

(加島勝)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「堀江興成」の解説

堀江興成 ほりえ-おきなり

?-1844 江戸時代中期-後期の装剣金工。
江戸の人。浜野政随(しちょうずい)にまなび益随と称し,のち大森英秀の門にはいり英俊,独立して興成を名のる。尾崎直政にもまなぶ。阿波(あわ)徳島藩主蜂須賀家の抱え工となり活躍。天保(てんぽう)15年4月死去。通称は弥十郎。号は一枝軒,晴雲堂。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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