精選版 日本国語大辞典 「堂堂巡り」の意味・読み・例文・類語
どうどう‐めぐりダウダウ‥【堂堂巡・堂堂回】
- 〘 名詞 〙
- ① 祈願のため、または、儀式として、仏や仏堂のまわりをまわること。
- [初出の実例]「時雨の比(ころ)清水寺にて 順礼とたうたうめくりしくれ哉〈貞利〉」(出典:俳諧・崑山集(1651)一二)
- ② 遊戯の一つ。手をつなぎ輪をつくって歌いながらぐるぐるまわる遊び。また、一人でするときは立って両手をあげ、目をつぶって一所でぐるぐるからだをまわす。〔随筆・嬉遊笑覧(1830)〕
- ③ 同じ所をぐるぐると回ること。また、考えや議論などが、同じことをいつまでも繰り返して進展しないこと。
- [初出の実例]「毎日一度づつなれば一年に三百六十度えいかねば、一年に同じ所へ行合ぞ。たうたうめくりする物があとへをっつくやうなぞ」(出典:古活字二巻本日本書紀抄(16C前)上)
- 「考が前のとほりにどうどうめぐりをしてゐる」(出典:半日(1909)〈森鴎外〉)
- ④ 国会の本会議で、案件を投票によって決定する場合、議員が青票(反対)・白票(賛成)を各自持参して演壇上においた箱に入れ採決する方法の俗称。〔新しい言葉の泉(1928)〕