堂に昇り室に入る(読み)どうにのぼりしつにいる

精選版 日本国語大辞典 「堂に昇り室に入る」の意味・読み・例文・類語

どう【堂】 に 昇(のぼ)り室(しつ)に入(い)

  1. ( 「論語‐先進」の「門人不子路。子曰、由也升堂矣、未於室也」による語。「堂」は中国建物で表の客間、「室」はその奥座敷 ) 学問技芸などが、しだいに進歩してその深奥に達するたとえ。「堂に昇る」とは、学徳が高明正大の域に至る意、「室に入る」とは、さらに進んで精微深奥の域に達するの意。
    1. [初出の実例]「彼れ既に啓蒙の楷梯あらば堂に登り室に入るも易からん」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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