堂林遺跡
どうばやしいせき
[現在地名]夕張郡長沼町字幌内
馬追丘陵を横断する国道二七四号の南側、標高約五〇メートルの小河岸段丘上に立地する縄文時代後期末の遺跡。発掘調査は昭和三五年(一九六〇)の四月と九月に長沼町教育委員会によって行われ、A―D地区の合せて六六平方メートルが調査された。発掘の結果、縄文後期末葉の深鉢、鉢などの口縁に内側から突刺して表面に小さな瘤をつくる粗製土器(突瘤文土器)と、沈線文や磨消縄文が発達した壺や浅鉢などの精製土器が組合わさって出土し、堂林式土器と名付けられた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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