最新 地学事典 「堤防余裕高」の解説
ていぼうよゆうだか
堤防余裕高
embankment freeboard
堤防高と河川計画高水位との差。河川管理施設等構造令の第20条は,計画高水流量に応じて当該区間の河川計画高水位に加える余裕高の値が次のように決められている。計画高水流量が200m3/s未満から10,000m3/s以上の6段階に区分され,余裕高はそれぞれ0.6m~2.0mである。ただし,堤防に隣接する堤内の土地の地盤高(「堤内地盤高」という)が計画高水位より高く,かつ,地形の状況等により治水上の支障がないと認められる区間にあっては,この限りでない。近年の水害では計画高水位を超過する洪水が多発し,堤防を越水し決壊する災害が見られる。特に,河川占用許可工作物である橋梁などの橋桁に多量の流木等が捕捉されて越水し,氾濫が発生する事例が見られる。これらの要因の一つに堤防余裕高不足が指摘されている。
執筆者:土屋 十圀
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

