塩冶神社(読み)えんやじんじや

日本歴史地名大系 「塩冶神社」の解説

塩冶神社
えんやじんじや

[現在地名]出雲市上塩冶町

上塩冶町の中央北部にあり、主祭神は塩冶毘古命・塩冶毘売命。旧郷社。「出雲国風土記」の塩夜やむや(「延喜式」の塩冶神社)など塩冶系の五社ほかを祀る。一四世紀初頭に塩冶頼泰が居城近くに八幡宮を勧請し、そこへ塩冶毘古命を合祀した。嘉暦三年(一三二八)八月一五日の前近江守塩冶貞清寄進(富家文書)に「奉寄進、今八幡宮御神田事」とある。同八幡宮は一四世紀前半には「塩冶郷八幡宮」(建武三年三月三日「塩冶高貞寄進状」同文書)とよばれていたようであるが、それから約一〇〇年後の永享五年(一四三三)三月日の塩冶光清安堵状(同文書)では「出雲国塩冶郷内神東村新八幡宮」とよばれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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