日本歴史地名大系 「塩浜新田」の解説 塩浜新田しおはましんでん 大阪府:堺市塩浜新田[現在地名]堺市海山(かいさん)町五―七丁・山本(やまもと)町四―六丁・神南辺(かんなべ)町四―六丁など山本新田の西側に位置する。もと山本新田、北の松屋(まつや)新田の寄洲であったが、文化二年(一八〇五)摂津国二茶屋(ふたつちやや)村(現兵庫県)の井筒屋忠兵衛と堺大(おお)町浜(はま)の大坂屋市兵衛が、仮堤防をめぐらし、塩かまどを築き製塩を始めた。しかし、河口近くで海水に含まれている塩分も少なく、また高潮の被害を受けたため、当時の松屋新田の地主小西屋に一八町八反余の権利を譲った。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報