ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塩類化作用」の意味・わかりやすい解説 塩類化作用えんるいかさようsalinization 乾燥地域内の局地的凹地で起る土壌生成作用の一つ。排水不良のため集水した地下水表面から,多量のナトリウム塩,カルシウム塩などを含んだ水が毛細管現象で上昇し,表層付近に塩化ナトリウム,硫酸ナトリウム,炭酸カルシウム,硫酸カルシウムなどの塩類を集積させる作用をいう。土壌の反応はアルカリ性に傾き,特にナトリウム塩類の集積が激しい内陸盆地の土壌では植物の生育をほとんど不可能にしている。塩類化作用が地下水面低下などによって衰えるとアルカリ化作用がこれに続いて起る。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by