填まり(読み)はまり

精選版 日本国語大辞典 「填まり」の意味・読み・例文・類語

はまり【填・嵌】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「はまる(填)」の連用形の名詞化 )
  2. はまること。嵌入(かんにゅう)
  3. ぴったり合うこと。あてはまること。また、そのあてはまりかた。
    1. [初出の実例]「そのまま彼は今云ったやうな姿勢とぼんやりした考へに落ちこむのである。それは何かはまりのいいところがあるらしかった」(出典:医師高間房一氏(1941)〈田畑修一郎〉四)
  4. 女色などにおぼれたり、熱中したりすること。また、そのための失敗。
    1. [初出の実例]「およそこのみちを、すこしにてもしり初し人、はまりのしなはかはるとも」(出典:評判記・もえくゐ(1677))
  5. 策略におちいること。だまされること。
    1. [初出の実例]「女の身として芝居元をするとておほき成はまりにあひて」(出典:仮名草子・都風俗鑑(1681)三)
  6. 考えちがい。まちがい。あてはずれ。
    1. [初出の実例]「大抵の梅桜と同じ事に思(おぼ)するさうなが、それは大きなおはまり」(出典浄瑠璃・日本西王母(1699頃)一)
  7. 鷹狩で、鷹が鳥を追い落とすこと。また、その鳥や、その落ちた場所。〔藻塩草(1513頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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