増村(読み)ぞうむら

日本歴史地名大系 「増村」の解説

増村
ぞうむら

[現在地名]清水市増・殿沢とのさわ一丁目

駒越こまごえ村の西、有度山うどさん丘陵の南麓にあり、南は海(駿河湾)に面する。集落は海沿いの急崖下の狭い地に東西に発達し、久能道が通じる。永禄一三年(一五七〇)六月一六日の武田家朱印状(静岡浅間神社文書)に「雑村」とみえ、駿河国浅間新宮社(静岡浅間神社)神主に社領の同村の船一艘の諸役が免除されているが、「雑村」は当村のことであろう。寛永九年(一六三二)の徳川忠長改易後は幕府領、のち旗本榊原領となり、同領で幕末に至る(旧高旧領取調帳など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報