増毛港(読み)ましけこう

日本歴史地名大系 「増毛港」の解説

増毛港
ましけこう

[現在地名]増毛郡増毛町港町・中歌

増毛湾の南に位置する地方港湾。往時ホロトマリといわれた天然の良港で、弁財船の泊地であった。正保日本図(高木崇世芝氏蔵)マシケの辺りの河口部に「小舟ノ間」と記されるほか、「マシケ港」(玉虫「入北記」)、「マシケノ湾」(観国録)などとみえる。「地名考并里程記」では湊の置かれた「ポロトマリ」について「大いなる澗と訳す」とある。板本「西蝦夷日誌」には「ノツカとハシベツ岬の間の一湾をなす、依てポロ泊の名ある也。澗内鮑多く、また秋日鮭漁多く」とあり、また「大船懸間よろし」と記される。享保十二年所附に松前より舟路五里ほど、「地名考并里程記」に「運上屋泊 ハマヽシケ江海路九里程」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む