増田五郎右衛門(読み)ますだ ごろうえもん

  • 増田五郎右衛門 ますだ-ごろうえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

1777-1818 江戸時代後期の農民。
安永6年生まれ。駿河(するが)(静岡県)田中領志太郡細島村の名主。文化13年台風被害救済をもとめて一揆(いっき)をおこす。藩より年貢減免をかちとったが,五郎右衛門は自分が首謀者として自首。捕らえられていた農民数十人をすくい,文政元年6月28日処刑された。42歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

没年:文政1.6.28(1818.7.30)
生年:安永6(1777)
江戸後期の義民。駿河国(静岡県)志太郡細島村の庄屋。文化13(1816)年秋,駿河・遠江両国は台風の大被害を受け,両国に一揆が多発した。駿河田中藩でも年貢減免の一揆が起き,田中城大手門に減租訴状を掲げ,かつ城下を打ちこわして減免をかちとった。翌年3月藩は一揆参加者を探索し,多数の百姓を投獄した。その釈放を求めて,五郎右衛門らは首謀者として自首し,逮捕された。文政1(1818)年6月28日,五郎右衛門は頭取とされ打首・闕所,他にふたりの村役人が後押しとして永牢・闕所となった。その死後,村人は刑場の地蔵を首斬り地蔵と崇め,命日を首切り正月と呼んで五郎右衛門を墓参した。また明治・大正期には義民碑を3基も建立,戦後も五郎右衛門祭があり,近年にも墓碑の建て替えと義民顕彰が行われた。

(山田忠雄)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

ノーブレスオブリージュ

《「ノブレスオブリージュ」とも》身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android