夏刈りの(読み)なつかりの

精選版 日本国語大辞典 「夏刈りの」の意味・読み・例文・類語

なつかり‐の【夏刈の】

  1. 夏に刈り取るものであるところから、「葦(あし)」、また同音地名芦屋」にかかる。
    1. [初出の実例]「夏かりのあしふくこやにかよひきて軒は涼しきなには浦風〈藤原季能〉」(出典:千五百番歌合(1202‐03頃)四五六番)
  2. 夏に刈る「藺(ゐ)」の意で、「ゐ」の音を含む地名「猪名(ゐな)」にかかる。
    1. [初出の実例]「夏かりの猪名(ゐな)篠原(ささはら)折敷きて短き夜はの眠(い)やは寝らるる〈俊成女〉」(出典:新続古今和歌集(1439)夏・三一五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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