コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

夏目漱石財団 なつめそうせきざいだん The Soseki Natsume Foundation

1件 の用語解説(夏目漱石財団の意味・用語解説を検索)

知恵蔵2015の解説

夏目漱石財団

夏目漱石の次男伸六の孫・夏目一人が2009年4月1日に設立した財団。正式名称は「一般財団法人 夏目漱石」。「一般財団法人」として登記されている。
財団設立の趣旨は「夏目漱石の偉業を称(たた)えるとともに文芸の復興を図り、豊かな社会の実現に寄与する」というもの。漱石に関する人格権、肖像権、商標権、意匠権その他無体財産権の管理事業を行い、また漱石賞や漱石検定、各種フォーラムを実施するとしている。なお、夏目漱石の著作権は1946年に消滅している。一人が代表理事を務める他、漱石の孫で一人の母である夏目沙代子が役員に加わっている。
この財団の設立に関しては、親族間で反対する動きが起こっている。漱石の孫でありマンガ批評家の夏目房之介は、報道機関に文書を送り、それをブログ上で公開した。「『漱石という存在はすでに我が国の共有文化財産であり、その利用に遺族や特定の者が権利を主張し、介入すべきではない』というのが私の理念だからです」と反対理由を述べている。房之介は、著作権などの利用に報酬を要求せず、介入をしないことを方針としてきたという。
房之介の呼びかけに同意した親族は半藤末利子、吉田一恵、仲地漱祐、岡田千恵子、夏目倫之介、新田太郎、松岡陽子マックレイン、夏目季代子。
この動きに対し、財団側では「財団設立に際し親族間の行き違いがあり、現在当事者間の話し合いを進めているところです」とコメントしている。なお、同財団は2009年10月5日までに解散することを決めた。

(小林拓矢  フリーライター / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

夏目漱石財団の関連キーワード森田草平荒正人道後温泉夏目赤木桁平夏目可敬夏目鏡子夏目金之助夏目伸六矢本貞幹

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone