夏針村
なつはりむら
[現在地名]村松町夏針
仙見川の下流、雷山西麓の河岸段丘上に立地。下流は熊沢村。当村の開発については、享保九年(一七二四)の夏針村惣旦那改之覚(村松町史)に、滝沢・石本・津村の三姓の先祖が定着して五代から六代と伝えること、雷山西側山腹にある熊沢村の清光寺が天正九年(一五八一)の開山であることなどから、開発の時期は天文年間(一五三二―五五)から天正年間の間と考えられる。村名は、夏の出作地として開墾したことによるとみられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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