外傷性てんかん(読み)がいしょうせいてんかん(その他表記)Post-traumatic epilepsy

六訂版 家庭医学大全科 「外傷性てんかん」の解説

外傷性てんかん
がいしょうせいてんかん
Post-traumatic epilepsy
(外傷)

 頭部CTで脳挫傷(のうざしょう)などの脳組織の損傷が認められる時や、脳の損傷による症状がある場合に、外傷性てんかんを起こす可能性が高いと考えられています。

 外傷性てんかんの発生頻度は、入院を要した頭部外傷患者の5%以下、昏睡(こんすい)状態の重症頭部外傷では15~35%で、発症する場合は受傷後1年以内で約50%、2年以内で80%程度と報告されています。

 コラム外傷性てんかんの予防」も参照してください。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

関連語 昏睡

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「外傷性てんかん」の意味・わかりやすい解説

外傷性てんかん
がいしょうせいてんかん
traumatic epilepsy

頭部外傷後,ある程度時間が経過してから起るてんかん発作をいう。成人よりも小児に起りやすく,外傷が重篤であるほど発生頻度が高い。つまり,外傷時の意識障害の時間的長さ,運動や知覚障害などの程度が関係する。受傷後に脳に瘢痕が生じ,これがてんかんの原因となっている場合には,瘢痕を切除して治療できることがある。骨や異物が脳に突き刺さっている場合は,これを除去することが,てんかんの予防や治療に必要である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む