外八廟(読み)そとはちびょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「外八廟」の意味・わかりやすい解説

外八廟
そとはちびょう

中国,ホーペイ(河北)省チョントー(承徳)特別市にあるチベット仏教寺院群。承徳避暑山荘の城壁外側にあり,寺院 11院が建てられたが現存するのは 7院。そのなかでも乾隆帝がみずからの 60歳と母の 80歳の誕生日を祝って乾隆36(1771)年に建てた普陀宗乗之廟,乾隆45(1780)年にパンチェン・ラマ6世(→パンチェン・ラマ)のために 1年で建てさせた須弥福寿之廟が有名である。1994年世界遺産文化遺産に登録された。

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世界大百科事典(旧版)内の外八廟の言及

【清代美術】より

…宗教建築としてはこのほかにラマ教,イスラム教の建築に発展がみられ,チベット,内モンゴルに遺構が伝えられる。河北省承徳にある外八廟は,チベットのラサのダライ・ラマのポタラ宮を模した離宮として名高い。北京の三海,円明園,頤和(いわ)園は雍正・乾隆帝らによる国費を傾けて造営された大規模な庭園である。…

※「外八廟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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