外用抗生物質(読み)ガイヨウコウセイブッシツ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「外用抗生物質」の解説

外用抗生物質

製品名
《オキシテトラサイクリン塩酸塩配合剤》
テラ・コートリル(陽進堂)
テラマイシン(陽進堂)
《クリンダマイシンリン酸エステル製剤》
クリンダマイシン(シオノケミカル、クラシエ製薬、武田テバファーマ、大興製薬、ポーラファルマ)
クリンダマイシンリン酸エステル(岩城製薬、沢井製薬)
ダラシンT(佐藤製薬)
《クロラムフェニコール製剤》
クロロマイセチン(第一三共)
《クロラムフェニコール・フラジオマイシン配合剤》
クロマイ‐P(第一三共)
ハイセチンP(富士製薬工業)
《ゲンタマイシン硫酸塩製剤》
エルタシン(富士製薬工業)
ゲンタシン(MSD
ゲンタマイシン硫酸塩(武田テバファーマ、岩城製薬)
《バシトラシン・フラジオマイシン硫酸塩製剤》
バラマイシン(東洋製薬化成、小野薬品工業)
《フシジン酸ナトリウム製剤》
フシジンレオ(第一三共)
《フラジオマイシン硫酸塩・結晶トリプシン製剤》
フランセチン・T(持田製薬)

 抗生物質が含まれている外用剤で、細菌感染でおこったおでき膿痂疹のうかしん毛嚢炎もうのうえんせつよう尋常性毛瘡じんじょうせいもうそう尋常性痤瘡ざそうなど)の治療に用います。


 また、けがやけどなどの細菌感染の予防感染がおこった場合の治療にも用います。


 かゆみ、発赤・腫脹しゅちょう(赤くれる)、丘疹きゅうしん(盛り上がった発疹ほっしん)、小水疱すいほうなどが生じるのは、薬による過敏症状のこともあります。また、バシトラシン・フラジオマイシン硫酸塩製剤では、ショック、アナフィラキシー様症状、腎障害、難聴がおこることがあります。使用を止め、医師に相談してください。


①いろいろな剤型があります。クリーム剤、軟膏なんこう剤、外用散剤は、1日1~数回、病変部に塗ります。軟膏は、ガーゼに塗って、それを病変部にることもあります。


 貼付剤は、病変部を水で洗って清潔にし、乾いてから1日1回貼り替えます。


 エアゾル剤は、病変部をふいて清潔にし、使用前によく振った後、噴霧ふんむします。


問診の際にあらかじめ、持病・アレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告してください。


 過去に抗生物質を使用して過敏症状をおこした人は、原則として使用できません。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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