デジタル大辞泉 「軟膏」の意味・読み・例文・類語 なん‐こう〔‐カウ〕【軟×膏】 均質な半固形状の外用薬。脂肪・ろう・ワセリン・ラノリン・マクロゴール(ポリエチレングリコール)などの基剤に医薬品を混和したもの。外傷や皮膚疾患に使われる。軟膏薬。軟膏剤。⇔硬膏。[類語]膏薬・硬膏・練り薬 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「軟膏」の意味・読み・例文・類語 なん‐こう‥カウ【軟膏】 〘 名詞 〙 脂肪、ラノリン、ワセリンなどを基剤として、ほかの医薬品を混和した半固形状の外用薬。外傷や皮膚疾患に使われる。軟膏剤。⇔硬膏。[初出の実例]「外用は之を軟膏となす」(出典:七新薬(1862)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「軟膏」の意味・わかりやすい解説 軟膏 (なんこう)ointment 皮膚に塗布する適当な稠度の半固形の外用剤で,体温で軟化,または溶けるもの。いわゆる〈ぬりぐすり〉。創傷または病的皮膚の被覆保護,収斂(しゆうれん),防腐などの局所作用があるが,健康な皮膚からの吸収によって経口薬と同じような効果を期待するものが開発されつつある。軟膏は基剤によって油脂性軟膏,乳剤性軟膏,水溶性軟膏の3種に大別され,症状によって使い分けられる。執筆者:杉原 正泰 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア 「軟膏」の意味・わかりやすい解説 軟膏【なんこう】 外用剤。薬物をラノリン,ワセリン,蜜蝋などの基剤に配合して,皮膚に塗布しやすくした半固形の膏薬。グリセリン,ラウリル硫酸ナトリウム,ステアリルアルコールなどを基剤としたものは親水軟膏といい,油性の軟膏に比べて皮膚面に密着しやすく吸収がよい。近年,薬物を皮膚面より吸収させて経口薬と同様の効果を期待する製剤が開発されている。→関連項目ラノリン 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「軟膏」の意味・わかりやすい解説 軟膏なんこうointment 油脂類,ワセリン,ラノリン,グリセリン,ろうなどを基剤とし,それに主薬を混ぜた外用薬。外傷,皮膚病などの治療に用いる。常温でチーズ程度の粘稠度をもち,体温で軟らかくなる。抗生物質,ステロイド,抗ヒスタミン剤など,目的に応じて各種のものがつくられている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by