外術(読み)ゲジュツ

デジタル大辞泉 「外術」の意味・読み・例文・類語

げ‐じゅつ【外術/下術】

外道げどうの術。魔法幻術
「今は昔、京に―と云ふ事を好みて役とする下衆げす法師ありけり」〈今昔・二〇・九〉

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精選版 日本国語大辞典 「外術」の意味・読み・例文・類語

げ‐じゅつ【外術】

  1. 〘 名詞 〙 仏教から見た異端外道の怪しい術。
    1. [初出の実例]「存生之時、或寄仏事、或付外術」(出典小右記‐正暦四年(993)閏一〇月一四日)

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世界大百科事典(旧版)内の外術の言及

【奇術】より

…このとき火を吐く術,刀をのむ術,ウリの種をまいて木に生長させる術などが日本に伝えられたのであろう。散楽は平安時代に猿楽となり,さらに分離して外術(げじゆつ),幻戯(めくらまし),放下(ほうか)などの名で呼ばれた。《今昔物語集》にはウリ売りが外術でウリを盗みくわれる話があり,《宇治拾遺物語》には外術師がわら沓(ぐつ)をコイに変えたという話が収められている。…

【外法】より

…私利私欲を満たすために,他人を犠牲にすることをも恐れない法術のことで,邪術や幻術とほぼ同義である。外術(げじゆつ),外道(げどう)ともいう。天狗の行う法術(呪術)は外法であると考えられており,天狗のことを外法様,その術を行うことのできる僧を外法僧ということがある。…

※「外術」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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