化学辞典 第2版 「多分散性」の解説
多分散性
タブンサンセイ
polydispersity
気体,液体,固体中に分散している粒子が均一の大きさのものを単分散といい,不均一なものを多分散という.合成高分子の場合,重合反応は種々の素反応の組合せとして生じるため,生成した高分子系の分子量ないし重合度に分布がある.これを高分子の多分散性または多分子性という.このような分子量の多分散性を,分子量分布といい,数平均分子量Mn と重量平均分子量Mw の比 Mw/Mn を分子量分布の尺度として用いている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報