多古宿(読み)たこしゆく

日本歴史地名大系 「多古宿」の解説

多古宿
たこしゆく

[現在地名]多古町多古

多古村を経由して諸方に延びる多古道・多古銚子道などの継立場。ただし公的な街道筋ではないため継立機能の開始時期などはつまびらかでないが、文禄三年(一五九四)七月の法華経寺四院主連署回状(中山法華経寺文書)に多胡染井正光院と並んで同宿性徳院・同宿妙益寺とみえる。また同四年頃と推定される六月四日の伊奈忠次等連署手形(谷本家文書)には、徳川家康に献上する柑子の継送路として森山もりやま(現小見川町)から江戸浅草までの間に人足を出すよう命じられている地の一つとして「たこ」とあり、大寺おおでら(現八日市場市)から佐倉への継立を行っていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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