多古藩陣屋跡(読み)たこはんじんやあと

日本歴史地名大系 「多古藩陣屋跡」の解説

多古藩陣屋跡
たこはんじんやあと

[現在地名]多古町多古 高野前

寛永一二年(一六三五)多古に入封した松平勝義が居所とした陣屋で、高野前こうやまえにある中世の古城跡の一部を陣屋に使用した。松平氏より先、天正一八年(一五九〇)多古領には保科正光が一万石で配され、慶長五年(一六〇〇)まで知行した。寛永一二年松平勝義は下総香取郡・上総武射むしや郡内に八千石を与えられた。その子勝忠は弟義光・義郷に五〇〇石ずつ分知し、自らは遺領のうち七千石を継いだが、これを本領村々と称したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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