多型性(読み)たけいせい(その他表記)polymorphism

翻訳|polymorphism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「多型性」の意味・わかりやすい解説

多型性
たけいせい
polymorphism

同一種の生物でありながら性質が多様性を示すこと。形態的性質だけでなく,生理活性,酵素など分子レベルの性質についてもいう。生物は本来,同一種の個体でもすべて個体差をもつから,相対的に顕著な差異のある場合に限って多型という。この語には,差異が2群以上の異なった群にまとめられるという含みがあるが,雌雄性別による二次性徴の差異には用いない。多くの社会性昆虫では,階級的な多型性がみられ,また昆虫の変態は発生的多型性とみなされる。植物の異形花も多型性の例であり,花柱の長さに長短の2型があるサクラソウ辺縁装飾花のみが大きいガクアジサイなどはよく知られている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む