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多層平版 たそうへいはん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

多層平版
たそうへいはん

平版印刷の一種。普通の平版は,版材の材質が1つであるが,2つ以上の異なる材質を層状に結合した版材を用いたもので,単層のものより耐刷力が飛躍的に向上する。2層のものと3層のものがあり,前者を2層平版 (バイメタル) ,後者を3層平版 (トリメタル) という。2層平版は,普通アルミをベース金属にして,2層目に銅メッキをしたものが使われ,画線部が銅,非画線部がアルミとなる。3層平版は,ベースはスチール,2層目はクロム,最上層の3層目は銅をメッキしたもので,製版の工程で,画線部を銅,非画線部をクロムで担当させる。いずれも,おもにオフセット輪転印刷に使用され,1版あたり数十万~数百万通しの耐刷力があるので,教科書や雑誌などの印刷に利用される。

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百科事典マイペディアの解説

多層平版【たそうへいはん】

単一の版材でなく,2種以上の異なる材質を層状に重ねた版材を使った平版。印刷インキののる金属と,水ののる金属を組み合わせてあるのが普通で,平凹版か平凸版に製版する。

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世界大百科事典内の多層平版の言及

【平版】より

…写真平版の一種であるPS(pre‐sensitizedの略)版は,あらかじめメーカーにおいて感光膜を塗布して供給されるもので,光にあたって反応を起こすと,不溶性,あるいは親水性,または疎水性になる高分子を組み合わせて版を構成している。このほか,大量の印刷ができるものとして多層平版があり,これは油脂にぬれやすい金属(例えば銅)で画線を,水にぬれやすい金属(例えばクロム)で非画線を形成して,選択湿潤を合理化している。 平版といっても,細かに見るとかならずしも画線と非画線は同一平面上にあるとは限らない。…

※「多層平版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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