日本歴史地名大系 「多岐村」の解説 多岐村たきむら 島根県:簸川郡多伎町多岐村[現在地名]多伎町多岐北西は日本海に面し、北は久(く)村、西は小田(おだ)村。中世の多岐郷の遺称地。慶長一四年(一六〇九)の多岐村御検地帳写によれば、田方二三町四反余・分米二八八石余、畑方九町九反余・分米五六石余、家数三八(うち百姓三四)とある。正保国絵図に村名がみえる。元禄十年出雲国郷帳では高四四四石余、寛文四年(一六六四)の本田高四一四石余・新田高七石余。「雲陽誌」に「此辺潮を煮て常の産とす」と記す。市場(いちば)辺りでは毎月六の日に市が立ち木綿などの売買が行われたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報