砂原(読み)さわら

日本大百科全書(ニッポニカ)「砂原」の解説

砂原
さわら

北海道南西部、渡島(おしま)支庁(現、渡島総合振興局)管内にあった旧町名(砂原町(ちょう))。現在は茅部(かやべ)郡森(もり)町の東部を占める地域。旧砂原町は1970年(昭和45)町制施行。2005年(平成17)、森町に合併。砂原の名はアイヌ語のシャラ(やや広い砂州(さす)の意)による。旧町域北部は内浦湾(噴火湾)に臨み、南部は駒ヶ岳(こまがだけ)山麓(さんろく)の丘陵地である。JR函館(はこだて)本線砂原回りと国道278号が通じる。スケトウダライワシなどの漁業やホタテガイ養殖が盛んで、水産加工業も多い。火山灰地のため農業適地は少なく、ブタや乳牛の飼育が行われる。幕末、海岸警備にあたった南部藩(盛岡藩)の陣屋跡(国史跡)があり、駒ヶ岳一帯は大沼国定公園の一部。

[瀬川秀良]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「砂原」の解説

砂原
さわら

北海道南西部にある森町北東部の旧町域。駒ヶ岳 (1131m) の北斜面を占め,内浦湾に臨む。 1970年町制。 2005年森町と合体。かつて駒ヶ岳の大噴火によって大被害を受けた。イワシ,スケトウダラ,ホタテガイなどの沿岸漁業が主産業。東蝦夷地南部藩陣屋跡 (国指定史跡) の一つ,砂原陣屋がある。

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精選版 日本国語大辞典「砂原」の解説

すな‐はら【砂原】

〘名〙 砂ばかりの広とした平原。広い砂地。すなっぱら。すなわら。
※御伽草子・諏訪の本地(室町時代物語大成所収)(室町末)「さるほどに、おもはずのはまじりのすなはらにぞおちつき給ひけり」

すな‐わら ‥はら【砂原】

※羅葡日辞書(1595)「Sal〉リビアト ユウ クニノ sunauarani(スナワラニ) マングヮツノ ジセツニ ワキ イヅル シヲ」

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世界大百科事典内の砂原の言及

【砂漠】より

…風による地形はヤルダンやブロー・アウトなど小規模地形に限られる。堆積地形には砂原と砂丘があり,ともに大規模な地形となることがある。 砂漠は地形・地質的に見て砂砂漠,礫(れき)砂漠,岩石砂漠に区分できる。…

【乾燥地形】より

…ブローアウトは径数百m以下,深さは1m程度の円ないし楕円形のデフレーションによる凹地で,風食凹地または風食窪と呼ばれる。風による堆積地形としては砂原,砂丘レスがある。砂原は風紋以外起伏の見られない砂の平原である。…

※「砂原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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