日本歴史地名大系 「多治速比売神社」の解説 多治速比売神社たじはやひめじんじや 大阪府:堺市和田村多治速比売神社[現在地名]堺市宮山台二丁荒山(こうぜん)公園に囲まれるようにして鎮座する。祭神は多治速比売命・素盞嗚尊・菅原道真。旧郷社。「荒山の宮」と通称される。「延喜式」神名帳に「多治速比売(タチハヤヒメノ)命神社」とある。付近には陶窯跡が多くあり、古くはこれら窯を経営した人々の産土神であったと思われるが、詳細は不明。元禄四年(一六九一)の渡辺主殿領分寺社改帳(池田家文書)によると、当社は天神社とよばれ和田(わだ)・小代(こだい)・太平寺(たいへいじ)・大庭寺(おばでら)四ヵ村の産土神であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報