陶窯跡
すえかまあと
[現在地名]山口市大字陶 山田
標高約八〇メートルの丘陵の傾斜地につくられた須恵器製作の窯跡で、ほぼ完全な窯体を残す。窯跡南方の低地には、洪積台地に次いで沖積段丘があり、その南に広く近世以後の新田がひろがる。この遺跡は、山田(向田・ハマリ坂)窯跡ともよばれ、周辺には四ヵ所以上の須恵器の窯跡や陶磁器を焼いた窯跡と遺物散布地が知られる。国指定史跡。
前庭部と燃焼部が破損し埋没しているため、全体の構造と形状はつかめないが、半地下式の登窯である。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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