多紀道忍(読み)タキ ドウニン

20世紀日本人名事典 「多紀道忍」の解説

多紀 道忍
タキ ドウニン

大正・昭和期の僧侶(天台宗),仏教音楽研究家



生年
明治23(1890)年1月24日

没年
昭和24(1949)年10月26日

出生地
滋賀県

本名
竹内

学歴〔年〕
天台宗西部大学〔大正9年〕卒

経歴
明治36年仏門に入り、内外典を修学し、また声明を伝習した。大学卒業後は叡山学院教授、比叡山専修院教授となり、また宗政にも参加した。大原声明の研究に没頭し、声明の五線譜化に努力し、その保存と普及に貢献した。住職としては比叡山五智院、庶那院を歴任、また比叡山華王院、浄蓮華院を兼務した。その間「天台声明大成」の編纂にかかわり、また「天台声明の梗概」などを著した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「多紀道忍」の解説

多紀道忍 たき-どうにん

1890-1949 大正-昭和時代の僧。
明治23年1月24日生まれ。京都浄蓮華院の多紀道覚の弟子。滝本深達(じんたつ)に天台宗大原流声明(しょうみょう)をまなぶ。のち叡山(えいざん)学院教授,比叡山専修院教授を歴任。声明の五線譜化を研究し,その普及につとめた。五線譜声明曲集「天台声明大成」(共著)がある。昭和24年10月26日死去。60歳。滋賀県出身。天台宗西部大卒。旧姓は竹内。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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