多細胞生物(読み)たさいぼうせいぶつ(英語表記)multicellular organism

精選版 日本国語大辞典 「多細胞生物」の意味・読み・例文・類語

たさいぼう‐せいぶつ タサイバウ‥【多細胞生物】

〘名〙 多くの分化した細胞が集まって一個体をなす生物総称。ふつうにみられるほとんどの動植物はこれに属し、特に動物では後生動物ともいう。〔生物と無生物の間(1956)〕

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デジタル大辞泉 「多細胞生物」の意味・読み・例文・類語

たさいぼう‐せいぶつ〔タサイバウ‐〕【多細胞生物】

多くの細胞からなる生物。普通に見られる多くの動植物はこれに属する。→単細胞生物

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「多細胞生物」の意味・わかりやすい解説

多細胞生物
たさいぼうせいぶつ
multicellular organism

多くの細胞からなる生物。細胞の独立性や細胞同士の結合の程度はさまざまである。多細胞生物の発達には,細胞の特殊化と分業化が欠かせない。基本的な機能は多くの細胞,組織器官が分担している。各細胞は特定の働きに特化しており,それ以外の活動ほかの細胞に任せている。(→単細胞生物

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世界大百科事典(旧版)内の多細胞生物の言及

【細胞】より

…また,多核体や変形体のように通常の真核細胞とは著しく違う多細胞的生物やボルボックスのように多数の個体が集まって群体を形づくるものもある。多細胞生物の場合は,1個の卵細胞の受精によって発生を開始し,細胞分裂によって細胞数が増加して,それぞれの細胞が構造と機能の分化した組織を構成する組織細胞になる。組織細胞は種固有の構築にしたがって決められた位置関係をとっている。…

【生物】より

…単細胞生物のうちで高度な分化をとげたものでは,細胞器官がよく発達する。これに対して,個体が複数の細胞からなるものは多細胞生物と呼ばれる。多細胞生物においては,機能の分担はふつう細胞分化によって実現される。…

※「多細胞生物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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