デジタル大辞泉
「単細胞生物」の意味・読み・例文・類語
たんさいぼう‐せいぶつ〔タンサイバウ‐〕【単細胞生物】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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たんさいぼう‐せいぶつタンサイバウ‥【単細胞生物】
- 〘 名詞 〙 生活史の一生を通して、からだが一個の細胞だけからできている生物の総称。最も原始的な生物で、動物ではアメーバ、ゾウリムシなどの原生動物をさし、植物では細菌や下等な藻類が含まれる。種類によっては細胞内に機能に応じて各種の細胞器官の分化がみられる。原生生物。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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単細胞生物
たんさいぼうせいぶつ
unicellular organism
全生活史を通じて,単細胞で生活している生物の総称。細菌,原生動物 (アメーバ,ゾウリムシなど) ,酵母,藍藻類,鞭毛藻類 (ユウグレナ,ケラチウム,ヒカリモなど) ,ケイ藻類,接合藻類 (ツヅミモ,ミカヅキモなど) ,緑藻類 (クラミドモナス,クロレラなど) ,紅藻類 (チノリモなど) などがあるが,それらのうち細菌と藍藻類は原核生物,他は真核生物に属していて,大きな差がある。一方,クラミドモナスなどでは近縁種で単細胞のものと群体をつくるものがともに存在する。こうしたことから,単細胞という区分は便宜的なもので,生物学上の必然性には乏しい。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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単細胞生物【たんさいぼうせいぶつ】
ただ一個の細胞から構成される生物。細菌やラン藻などの原核生物と原生動物や下等な藻類からなる真核生物とがある。多細胞生物に比べて簡単で原始的な形態を示すが,消化,排出,運動などのために多様な細胞器官を分化するものもある。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の単細胞生物の言及
【細胞】より
…真核細胞の細胞小器官のすべてが,膜分化によって直接に始原細胞の細胞質中に分化してきたとする膜分化説の立場もある。 原核細胞は原核生物として単独で生育しているが,特殊に分化した真核細胞である原生生物も単細胞生物である。藻類の遊走子・配偶子,動物の卵細胞・精子のように細胞が遊離細胞として独立に機能している細胞もある。…
【生物】より
…
[個体と種]
原核生物,真核生物を問わず,生物は外界とはくぎられた一つの存在であるから,多くの生物は[個体]という形をとって生きている。個体が1個の細胞からなっているものを単細胞生物と呼ぶが,原核生物のほかに,真核生物のうちの原生動物,鞭毛藻類,ケイ藻の大部分,緑藻,接合藻の一部が含まれる。単細胞生物のうちで高度な分化をとげたものでは,細胞器官がよく発達する。…
※「単細胞生物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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