全動物から単細胞の原生動物を除いて、体が多くの細胞からできている動物の総称である。後生動物から、中生動物(独立の門として疑義があるうえに系統も未確定)と側生動物(海綿動物で、形態や発生の特徴がほかの動物と基本的に異なる)を除いたものは真正後生動物といわれる。この真正後生動物には、腔腸(こうちょう)動物門から脊椎(せきつい)動物門に至るすべての動物が含まれ、形態は千差万別であるが、次のような共通性がある。発生において、細胞は層状に配列されて3胚葉(はいよう)をつくり、各胚葉から一定の組織および器官が分化する。たとえば、いろいろな動物の消化管は、構造と機能に著しい差が認められるが、すべて内胚葉起源である。
[片島 亮]
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