多里(読み)たり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「多里」の意味・わかりやすい解説

多里
たり

鳥取県南西部、日野郡日南(にちなん)町の一地区。旧多里村。江戸時代備中(びっちゅう)、備後(びんご)、出雲(いずも)道の結節点に位置する宿場町で、番所抜荷(ぬけに)改所、問屋が置かれ、定期市(いち)もあった。若松鉱山はクロム鉱で知られ、一時全国一の生産量をあげたが、1997年(平成9)に閉山

[岩永 實]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の多里の言及

【日南[町]】より

…中心集落の生山(しようやま)はJR伯備線とバス路線の結節点で,奥日野の林産物の集散地である。日野谷奥の多里(たり)は近世,日野街道の宿場町で,鳥取藩の番所が置かれた。米作,畜産中心の農林業が町の主産業であるが,近年林業が不振なため人口流出が著しい。…

※「多里」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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