よ‐さり【夜去】
- 〘 名詞 〙 ( 「さり」は来る、近づくの意を表わす動詞「さる(去)」の連用形の名詞化。副詞的に用いられることもある ) 夜。夜なか。やぶん。ようさり。よさ。特に、今夜、今晩の意を表わすこともある。
- [初出の実例]「さらに、よさりこのつかさにまうで来(こ)とのたまうて、つかはしつ」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
夜去の語誌
中古では和文特有の語であったが、時代が下るにつれ日常の口頭語として使用され、現代も方言として各地に残存している。→「ゆうさり(夕去)」の語誌
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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