夜深(読み)ヨブカ

デジタル大辞泉 「夜深」の意味・読み・例文・類語

よ‐ぶか【夜深】

[名・形動ナリ]《「よふか」とも》夜が深まったこと。よふけ。また、そのさま。
「いまだ―に京を出で」〈義経記・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「夜深」の意味・読み・例文・類語

よ‐ぶか・い【夜深】

〘形口〙 よぶか・し 〘形ク〙 (古くは「よふかし」) 深夜である。夜がふけている。夜のけはいが濃い。特に、夜明けまでにまだ間があるさまにいう。
古今(905‐914)恋三・六四二「玉匣(たまくしげ)あけばきみが名たちぬべみ夜ふかく来しを人みけんかも〈よみ人しらず〉」
よぶか‐さ
〘名〙

よ‐ぶか【夜深】

〘名〙 (形動) 夜がふけたこと。夜のふけたけはいが濃いこと。また、そのさま。よふけ。
明月記‐治承四年(1180)二月一四日「夜深帰寝所、燈髣髴、猶無付寝之心」

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普及版 字通 「夜深」の読み・字形・画数・意味

【夜深】やしん

夜ふけ。唐・李益〔夜、受降城に上りて笛を聞く〕詩 風りて、塞雲斷え 夜深くして、關開く 、獨り惆悵(ちうちやう)す ち盡す、一

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