夜渡る(読み)ヨワタル

デジタル大辞泉 「夜渡る」の意味・読み・例文・類語

よ‐わた・る【夜渡る】

[動ラ四]夜の間に通る。夜間に渡っていく。
「天の原雲なきよひにぬばたまの―・る月の入らまく惜しも」〈・一七一二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夜渡る」の意味・読み・例文・類語

よ‐わた・る【夜渡】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 夜空を通過する。月や鳥などが夜空を行く。
    1. [初出の実例]「ぬばたまの欲和多流(ヨワタル)月は早も出でぬか海原八十島の上ゆ妹が辺見む」(出典万葉集(8C後)一五・三六五一)
  3. 夜、一方から他方へ移動する。また、夜間に渡り歩く。
    1. [初出の実例]「まきの戸の夜わたる梅のうつり香もあかぬわかれのありあけのかげ」(出典:拾遺愚草(1216‐33頃)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android