夜籠もり(読み)ヨゴモリ

デジタル大辞泉 「夜籠もり」の意味・読み・例文・類語

よ‐ごもり【夜籠もり】

一晩中こもって神仏に祈ること。
夜が深いこと。深夜
「木のくれ四月うづきし立てば―に鳴くほととぎす」〈・四一六六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夜籠もり」の意味・読み・例文・類語

よ‐ごもり【夜籠・夜隠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夜が深いこと。まだ夜が明けきらないこと。また、その時刻。深夜。夜ふけ。
    1. [初出の実例]「倉橋の山を高みか夜隠(よごもり)に出で来る月の光乏しき」(出典万葉集(8C後)三・二九〇)
  3. 社寺に参拝して、一晩中こもって祈ること。
    1. [初出の実例]「夜を罩(こ)めて参詣人切れ目が無く、終には屋敷裏の畑中に陣取って夜(ヨ)ごもりを初めるものが」(出典:江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉七)

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