夜籠(読み)よごめ

精選版 日本国語大辞典 「夜籠」の意味・読み・例文・類語

よ‐ごめ【夜籠】

〘名〙
① 夜をこめてすること。まだ夜の深いこと。
紫式部集(1012‐17頃)「夜こめをも夢と云ひしは誰なれや秋の月にもいかでかはみじ」
遊里で、客が夜のまだ明けないうち郭門の開くのを待ちうけて繰り込むこと。
評判記色道大鏡(1678)一「いまだ明はなれぬ内に行事なれば夜籠(ヨゴメ)といふ名目なれども」
③ 「よごみ(夜込)②」のこと。
南方録(17C後)覚書「夜ごめに客来の時は、刻限に応ずることなり」

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