夜越(読み)よごし

精選版 日本国語大辞典 「夜越」の意味・読み・例文・類語

よ‐ごし【夜越】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夜を越すこと。夜通し。
    1. [初出の実例]「君がため夜ごしに摘める七草のなづなの花を見てしのびませ」(出典:散木奇歌集(1128頃)春)
  3. 夜中に山や川などを通り越えること。夜歩いて越すこと。
    1. [初出の実例]「イヤイヤわしは今夜は夜越(ヨゴシ)に行く」(出典浄瑠璃伊賀越道中双六(1783)六)
  4. 夜の間に引越すこと。夜間の引越し。
    1. [初出の実例]「吉田町にも居られないから、今夜夜越(ヨゴ)しに引越すのさ」(出典:歌舞伎・歳市廓討入(1863))

よ‐ごえ【夜越】

  1. 〘 名詞 〙 夜中に山などを越えること。よごし。
    1. [初出の実例]「鈴鹿河八十瀬(やそせ)渡りて誰がゆゑか夜越(よごえ)に越えむ妻もあらなくに」(出典:万葉集(8C後)一二・三一五六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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