夢梁録(読み)むりょうろく(その他表記)Meng-liang-lu; Mêng-liang-lu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「夢梁録」の意味・わかりやすい解説

夢梁録
むりょうろく
Meng-liang-lu; Mêng-liang-lu

中国,南宋の都臨安の地理風俗を記した随筆集。呉自牧の撰。 20巻。呉自牧は臨安府銭塘の人。官は不明。序によれば咸淳 10 (1274) 年完成という。孟元老の『東京夢華録』が北宋の都開封のことを述べたのに対して,その体裁を模倣して,南宋の都臨安の年中行事,郊廟,宮殿官衙,地理,市鎮,祠,学校,寺院商人手工業者の生活や風俗などについて詳しく記している。当時の都市の様子を伝える貴重な史料

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