大丹生村
おおにうむら
[現在地名]舞鶴市字大丹生
大浦半島の西端、舞鶴湾口に位置し、集落は大道山を背にその山脚部に南面する。この土地は古くから開けていたようで、大丹生川の旧河口(現在の海岸線より約一二〇メートル内陸寄り)付近から、須恵器・製塩土器の破片が発見されている。
慶長検地郷村帳に高一四九・六八石「大丹生村」とあり、江戸後期の土目録でもほぼ同高、内訳は田方一三二石余、畑方一六石余である。当村は農業を主としたが、蜜柑・枇杷・桃の産地としても知られ、また漁業も千歳村とともに盛んであった(丹後国加佐郡寺社町在旧記)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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