日本歴史地名大系 「大井口用水」の解説 大井口用水おいぐちようすい 栃木県:真岡市中村大井口用水鬼怒川左岸、字中里の上河原(なかざとのかみがわら)に取水口のあった用水堰で、元禄一〇年(一六九七)当時、この用水を利用した村は四四ヵ村・高二万石、領主・知行主は一〇八氏に及んだので、大井口用水といったという。天正年間(一五七三―九二)常陸下館(しもだて)城主水谷氏が、当時宇都宮氏領であった若旅(わかたび)村字夫領木に取水口を設けて鬼怒川の水を取水し、下館領内の耕地を灌漑したのに起こり、当初は下館用水とよばれた(「中村郷土誌」中村八幡宮蔵)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by