久下田(読み)くげた

日本大百科全書(ニッポニカ) 「久下田」の意味・わかりやすい解説

久下田
くげた

栃木県真岡市(もおかし)南部の一地区。旧久下田町。中世水谷蟠竜(ばんりゅう)(下館(しもだて)城主)の支城城下町として発展、近世には幕府直轄領として下館代官の配下となり、久下田木綿(もめん)の産地として栄えた。明治以降は近郷農産物集散地となり、1912年(明治45)に官設真岡軽便線(現、真岡鉄道)が通じ、久下田駅が開設された。鉄道と平行して、国道294号と408号が走る。

[村上雅康]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「久下田」の意味・わかりやすい解説

久下田
くげた

栃木県南東部,真岡市南部の旧二宮町の中心地区。天文14(1545)年に置かれた下館城出城から発達した城下町で,市場町。古くから久下田木綿の産地として知られ,その取り引きのため六斎市も開かれて関東各地から商人が集まった。

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世界大百科事典(旧版)内の久下田の言及

【二宮[町]】より

…小貝川,五行川,鬼怒川が南流し,沿岸低地に水田が広がる。中心集落は真岡鉄道線の駅がある久下田(くげた)で,戦国時代後期に水谷(みずのや)氏が築いた久下田城の城地の一画であった。米作のほか,ビニルハウスによるイチゴ栽培が盛んで,京浜市場に出荷される。…

※「久下田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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