日本大百科全書(ニッポニカ) 「大余」の意味・わかりやすい解説
大余
だいよ / ターユイ
中国、江西(こうせい)省南部の県。贛江(かんこう)の西源である章水(しょうすい)の上流部、南嶺(なんれい)の一つの大庾嶺(だいゆれい)の北麓に位置する。西部と南部で広東(カントン)省と接する。人口30万7895(2012)。贛州市の管轄下にあり、県政府所在地は南安(なんあん)鎮。唐代に大庾県が置かれ、1957年大余県と改称された。米、サトウキビを産し、山地には馬尾松(ばびしょう)、スギ、クス、タケが茂り、松脂(まつやに)の特産地である。タングステンの埋蔵量が豊富なことで知られる。産業ではタングステン開発のほか、電子部品、製薬などの工業が盛ん。
[河野通博・編集部 2017年2月16日]
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