大公トリオ(読み)タイコウトリオ(その他表記)Erzherzogtrio

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改訂新版 世界大百科事典 「大公トリオ」の意味・わかりやすい解説

大公トリオ (たいこうトリオ)
Erzherzogtrio

ベートーベンが1811年3月に作曲した4楽章の《ピアノ三重奏曲・変ロ長調》作品97の通称。14年4月初演。ベートーベンは音楽を愛する多くの貴族援助によって自由な創作活動を展開した。そうした保護者の中で最も身分の高かった人のひとりにオーストリアルドルフ大公がいた。大公は音楽的才能にも恵まれ,一時期ピアノと作曲をベートーベンに師事してもいた。身分の隔りも越えて二人の友情は生涯続き,ベートーベンはこの愛弟子に多くの作品を献呈している。この作品もそのひとつで俗称〈大公〉もそれに由来している。ベートーベンのピアノ三重奏曲全9曲中の最高傑作である。
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デジタル大辞泉プラス 「大公トリオ」の解説

大公トリオ

ドイツの作曲家L・v・ベートーヴェンのピアノ三重奏曲第7番『大公』の別邦題。

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