大別内村(読み)おべつないむら

日本歴史地名大系 「大別内村」の解説

大別内村
おべつないむら

[現在地名]青森市大別内

あら川に沿い、野沢のざわ村の北方に位置する小村。貞享四年(一六八七)検地帳に田方一四町七反五畝、畑方二二町七反六畝二六歩、田畑屋敷合せて三七町五反一畝二六歩、村高一七九・五七八石と記され、ほかに「分米難付土地」として畑一二町七反五畝二七歩、「末々田畑可致開発場所」として田畑地七反五畝二八歩がある。また漆林一反五畝二七歩、漆木三六二本および、「場広故不及検地」草山二ヵ所が記される。元禄三年(一六九〇)には浦町組に属し、村位は下である(平山日記)。宝永元年(一七〇四)大別内村領の松山の松苗六万本ほどが、牧支配のため手入れ不十分で「松仕立之者」に命じて植替える旨の申渡しがあり、享保二年(一七一七)一一月に正月の飾松として大別内村の松山の枝松を青森へ出すよう郡奉行から申渡されている(日本林制史資料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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