…別に御史中丞が15人の侍御史をひきい,殿中蘭台にあって秘書を管理し,殿中で百官を監察し,武帝時代(在位,前140‐前87)に部刺史がおかれるとこれを統轄して監察官の性格が強くなった。後漢初,光武帝は官制改革を行って機構を簡素化し,皇帝の秘書官は武帝時代におこった尚書が担当し,御史大夫は三公の一つたる大司空となって御史中丞が残り,もっぱら監察の任に当たり,尚書令とともに少府に属した。その役所を御史台(蘭台寺)と呼んだ。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」