大司空(読み)ダイシクウ

デジタル大辞泉 「大司空」の意味・読み・例文・類語

だい‐しくう【大司空】

古代中国の官名代には冬官の長として土木工作をつかさどった。代に監察を任とした御史大夫を改称し、大司馬大司徒とともに三公と称した。後漢以降は司空という。

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精選版 日本国語大辞典 「大司空」の意味・読み・例文・類語

だい‐しくう【大司空】

  1. 〘 名詞 〙 中国古代の官名。周代、六官一つで冬官の長。土木工作をつかさどる。漢代は、御史大夫を改めて大司空とし、大司馬、大司徒とともに三公に列した。〔春秋左伝‐荘公二六年〕

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世界大百科事典(旧版)内の大司空の言及

【御史台】より

…別に御史中丞が15人の侍御史をひきい,殿中蘭台にあって秘書を管理し,殿中で百官を監察し,武帝時代(在位,前140‐前87)に部刺史がおかれるとこれを統轄して監察官の性格が強くなった。後漢初,光武帝は官制改革を行って機構を簡素化し,皇帝の秘書官は武帝時代におこった尚書が担当し,御史大夫は三公の一つたる大司空となって御史中丞が残り,もっぱら監察の任に当たり,尚書令とともに少府に属した。その役所を御史台(蘭台寺)と呼んだ。…

※「大司空」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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